エピソード3

スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」を見てきました。
以下ネタバレありです。
正直微妙と云う結論ではありますが、
色々と感想を。


まず冒頭の空中戦。
スター・デストロイヤーに似た戦艦がいたので、
ずっと敵艦だと思っていたのですが、
どうも味方だったみたいです。
そりゃそうか。共和国軍が帝国軍の前身ですもんね。
そして、アナキンとオビ=ワンが乗る戦闘機は
翼を展開すると…なんとTIEファイターを彷彿とさせる形状に。
ドキリとしましたけれど、これもまあ妥当なのかな。


ドゥークー伯爵は何と云うか、
本作では使い捨てキャラだなあ。
もうちょっと見せ場を作ってあげたかったです。
折角クリストファー・リーを登用しているのですし。
後にグリーヴァス将軍や皇帝といった重量級キャラが
控えているのでやむなしといった感もありますけど、
それでも…。
エピソード1のダース・モール同様、
登場人物の使い方が贅沢だと思うのです。あう。


グリーヴァス将軍は映画しか見ていない人には
かなり突然の登場。
しかも何故か咳き込んでいて、大丈夫かな?と
要らぬ心配をしちゃいます。
オビ=ワンとの戦闘では
4本のライト・セーバーを駆使して死闘を繰り広げてくれます。
カニカルな動き♪
でも動きにシャープさがないなあと感じました。
オビ=ワンとの一騎打ちでは
割とあっさりライト・セーバーを手ごと切り落とされちゃいますし。
この手ごとライト・セーバー切断は
もう何度目だよ!と思うほど。
確かにライト・セーバー持ちを無力化する
最善の方法ではあるのでしょうけど。なんかワン・パターン。


ウーキーは余り活躍してなかったです。
ブラスター飛び交う戦場で、ボウガンってどうなんだろう?
チューバッカの本作中でも位置付けも
イマイチ良く分かりませんでした。


アナキンの裏切り、ヴェイダーの誕生から
共和国の帝政移行までは強引の一言に尽きます。
アナキンがダーク・サイドに堕ちるプロセスとか。
ダイナミカルな見せ方は良くても、
心の機微が描き切れてない気がします。
パルパティーンとのあの言葉のやり取りで、
何故にダーク・サイドに変節するんだろう、アナキン?


メイス・ウィンドウとパルパティーンの一騎打ちでは
意外とあっさりとパルパティーンは追い詰められてしまいます。
皇帝弱すぎ!と思うべきなのか、
アナキンに攻撃させるための欺瞞と見るべきなのか…。
(多分、後者なのでしょう)
皇帝ビームで一気に老化(劣化?)していくパルパティーンには
違和感を覚えました。


溶岩たぎる惑星での
オビ=ワンとアナキンの決戦。
アナキンはもっとどっぷりと溶岩の中に落ちるのだと
旧三部作の頃から思ってたのですが、
そんなことはなかったです。
でも手と足を切断されるのは予想外だったなあ。
あれを踏まえてエピソード4を見直すと、
ヴェイダーの憎悪の強さが分かります。


あれ、パドメが死んでしまいました…。
暫くはレイアと暮らすはずなんじゃ…。
エピソード6でレイアが語っていた母の思い出とは
養母のことだったのかな?


最後にクワイ=ガンの名前が出てきたというのに、
リーアム・ニーソンが登場しなかったのが
とても心残りです。
いきなりヨーダが彼との交信方法を
オビ=ワンに教えると言い出したのも
激しく違和感を覚えましたし。
前作のリーアムの声がその伏線?うーん、微妙。
ヨーダがダゴバで隠遁生活をする理由も
語られませんでした。


とまあ、旧三部作に到る伏線の張り方に
甘さが多々見られると同時に、
齟齬も見受けられて
興醒めな部分がありました。
また、ライト・セーバー戦に食傷気味。
やはりレイ・パーク演じるダース・モールを超える
殺陣を見せてくれる人は現れませんでした。がく。


全体的にだれました。
見る前はよーし、複数回見ちゃうぞ!とか思っていたのですが
2回目を見るかどうかも怪しい雲行き。
結末が結末だけに痛快娯楽作ともなり得ませんし、
スター・ウォーズのフリークじゃない人はどう思うのだろう?