エウクロス物語

ユキムラの「エウクロス物語*1」を読了。
ファンタジーに特化しているのかと思っていたら、
存外、BLテイストが多くて嬉しい誤算♥
収録作「魔法使いと弟子」はじ〜んと心に滲みるお話。
弱いんだ、こう云うの。
カレを拾って弟子として育てる魔法使いウィンチは
優しさと同時に、寂しかったのかなあと。
「時間が無いんだ」と言いながら、
生に、そしてカレに固執するウィンチの姿は
浅ましいなんてことはなく、儚い人間そのもので、
眠るウィンチの頭の重さを肩に感じて涙するカレに共感してしまいました。
収録作「竜と妖精」はアルトスファスがレイフレイムに助けられる場面が
ご都合シーンだなあと思いつつも、
むしろアルトスファスがナスカに変身して
72ページでレイフレイムにちゅーされて青くなっているところに萌え。
収録作「騎士と甲冑士」は存外暴力的なトウノがお気に入りです。
ストーリー的にもかなりお気に入り。
収録作「恋と毒薬」「見えない虹」シリーズは
この本で一番BLしているお話。
眼鏡、犬耳と云ったツボを押さえてますし。
どちらも臆病でやきもきさせられますが、それもまたよし。

*1:

エウクロス物語 (ゼロコミックス)

エウクロス物語 (ゼロコミックス)