肉体関係

かいやたつみの「肉体関係*1」を読了。
買う時は画風だけ見て判断したのですが、
タイトルが直接的で、読み終えてから恥ずかしくなりました。
自分の好みの画風からはちょっとずれているのですが
ストーリーが甘々で、好きです。
で、恥ずかしいタイトルの表題作についてですが、
肉体関係から始まる恋愛感情。
主人公の倉田くんが可愛らしい。
鳴沢くんへの恋愛感情に気付いて、
「こんな気持ちで
 あいつの部屋になんて行けるかよ…」
と言いながら、へな…ってしゃがみ込んじゃう姿とか。
収録作「2月の雨」は、
行きがかりで食い逃げ犯の雅美を拾った(?)千尋さんのお話。
いいなー、自分も可愛い子を拾いたいとか思ったり。
多分、怪し過ぎて拾わないと思いますが(自分、薄情ですし)。
でもそう云うシチュエーションが結構好きだったり。
収録作「アンチドラマチック」は未読の作品の続編だそうです。
ってあとがきに書いてありました。
ある程度出来上がった(説明なく登場する)交友関係から
何となくそうかなーとは思っていましたが。
一緒に暮らしていても、仕事の都合で擦違う二人。
難しい命題かも、といつも思います。
感情的には「恋愛優先だろ!」と思いつつも、
先立つものが無いと関係を維持するのも困難な世の中ですから。
世知辛い…。いや、自分が擦れてしまったのかな…?
収録作「同じドアをノックしたい」では
企画書を作るのは大変、上に認めてもらうのはもっと大変、と
在りし日の自分を思い出してしまいました。
最後の
「おまえなんか…
 好きに決まってんだろ」がお気に入り。

*1:

肉体関係 (花音コミックス)

肉体関係 (花音コミックス)