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高野宮子の「スプリング・ヒルの住人」。

スプリング・ヒルの住人 1 (バーズコミックス ガールズコレクション)

このところ、高野宮子の作品、
それもギャグ系が多く出て嬉しい。
「スプリング〜」は、
「ばら色の人生」シリーズに脇役として出ていた
高田航太郎が主人公の作品。
「ばら色〜」で主人公として出ていた
神坂兄弟や平沢恵が、今度は脇役として登場です。
以下ネタバレ
一人暮らしを始めた高田くんですが、
彼が住むことになったスプリング・ヒルの住人は
おかしな人ばかり。
でも、その多くが有名人で
平凡な高田くんは羨ましい様子。
この平凡と有名の対比がこの作品の
基軸となっていくのかな？

この中でジ〜ンと感じたのが、
モデルの小山くんの台詞。
「好きな人に自分の気持ちを
　気味悪がられるってすごく苦しい。
　慣れることなんてないよ。」
と云う言葉が重たいなと思います。
自分も、告白した後の沈黙、
断りの言葉を選んでいる時間がとても息苦しくて、
自己嫌悪を感じざるを得ません。
自分を偽って、好きと云う気持ちを抑え込むのは
悲しいけれど、傷付くよりは増しだと考えてしまうのです。

余談ですが、個人的には、同じ脇役なら
江刺くんを主人公にして欲しかったなと思ったり。
まあ、江刺くんでは
天然過ぎて主人公が務まらないと云う
問題点はありますけれど。