本当にかくありたいと願う地点に到ることができないでいます。
何故ならそれが何であるか、私には分からないからです。
分からないままずるずると来て、
今や人に相談するのも時既に遅し、と云う感じです。
そうしてより一層、集団の中で孤立感を強めているのです。
無論、皆の中に悩みが無いなどとは思わないですが、
皆、私が欲しくてもこれまで手にすることができなかったものを
たやすく手にしているのを見るにつけ、
羨望と嫉妬が心の中で渦を巻き、
空疎な内面がさらに虚無感を増してゆくのです。