夏の名残りのばら

夏の名残りのばら (キャラコミックス)
先月の発売日に買っておきながらまだ読んでいなかった
藤たまきさんの「夏の名残りのばら」を読みました。
「BLではないかもしれないなあ…BL風の青春物かもしれません。」と
作者ご自身が仰っているように特に作中にBL的な要素はありません
(アッシャとマリスの関係とか読みようによってはあるかもしれませんけど)。
才能のある少年の成長と葛藤は「プライベート・ジムナスティックス」でも描かれてましたけど、
両親と兄の死に絡んだ環境と、音楽と云う要素により、
また違った作品になっています。

愛が確かに生きてた時間(とき)があったことを思い出してしまうからじゃない?

自分はここのくだりで込み上げてくるものがありました。
アッシャとマリスの「信頼と愛」がルースとデータの間にも
醸成されていく感じがもっと描写されていれば良かったのにと思います。
それと、バイアーズとアシュアリの再開のやりとりでも
何故か目頭が熱くなってしまいました。