雪風

「グッドラック 戦闘妖精・雪風」読了。
実はちょっと前に読み終わっていたのですが内容を反芻していました。
前作発表からかなりの時間が経過した後での本作の発行の為、
文体や文章構成がかなり変わっていてちょっと戸惑いましたが、
読み進めていくうちにグイグイと引き込まれてしまいました。
ジャムの本質如何よりも、ジャムを軸に
人間と機械の新しい関係を模索していて、
あのエンディングからしてこの模索は
これからも続いていくのだろうなあと思います。
それでも本作で提示された複合生命体、他者の自己視、
そして愛情に到る両者の関係があの絶望的とも言えるエンディングの中で
昇華していくように感じます。
深井くんは前作と比べて随分とお喋りするようになった!
かつての彼とそっくりと云う設定の桂城少尉への個性の伝播が
かなり早かったのが印象的です。
多分まだ見落としている伏線や表現が多々あると思うので
もう少し時間をおいて、前作から通して読んでみようと思ってます。
今回は色々あって読むのが途切れ途切れになってしまったので。