存在理由

人は大いなる高みに達する為に生きている。
偉大なる一人の人物が死に、
あとには卑小なる多くの輩しか残っていなくとも
再び偉大なる者が現れては消え、
少しずつ大いなる高みに近づいていく。
人は後進に譲る為に死ぬ。
有限の命では決して辿り着けぬ大いなる高みに、
人類として辿り着く為に。
累々と重なる屍の上で
後進が大いなる高みに近づいてけるように。